妻子の肌が弱い都合上、我が家では洗濯時に合成洗剤ではなく洗濯用の石けん洗剤を使用しています。合成洗剤だと安上がりで済ませる事ができるのですが、使ってしまうと奥さんや子供たちの肌が赤くなったり湿疹が出来たりして治療費の為にかえって高くついてしまいます。奥さん経由の遺伝だと思いますが困ったものです。と思っていたのですが、母から聞くところによると私の生後すぐ、合成洗剤を使っていたら私の肌に異常が出た事があったそうで。その時はすぐに合成洗剤の使用をやめることで軽症で治まったそうです。ってことは、あれか。子供たちの肌の弱さは私由来のモノなのか。

洗濯石鹸を使うと、洗濯が面倒なのではないかと思う方もいるかもしれません。しかし、実際には合成洗剤と何も変わりません。パッケージには「使用前にお湯に溶かして使いましょう」とか書いてあったりしますが、実際にはそんな面倒な事はしなくても大丈夫です。せいぜい、冬場は風呂の残り湯を使うくらい。使わなくても大差はないので気にしなくても構いません。夏場は水道水を直接使ってますし。液体洗剤を使えばもっと楽なんでしょうけど、あれは単価が高くなるので我が家では使いません。

「合成洗剤は使わない」という縛りがあるため、我が家では洗剤時に使用するその他の薬品があまりありません。漂白剤はあるのですが、これはあくまで私専用。そろそろ「華麗臭」という言葉が気になりだしたこともあり、たまにワイシャツ全部とか下着全部とかまとめて洗うために置いています。うっかり家族の分も洗ってしまうと、刺激が強いのかお肌が赤くなってしまうので個別に洗わなければなりません。面倒ではありますが、こうやってキーボードを叩いている最中に襟元からなんとも言えない香りが漂ってきたり、休憩ついでに肩を回すと脇からかぐわしい香りが漂ってきたり、ちょっと厚手の靴下を履いた時に汗の成分が変化してなんだか酸っぱい刺激臭が上がってきたりするようなお召し物では精神衛生上良くありませんし、何より周囲の方々にも迷惑をかけてしまいます。なんで、不定期にどかんと洗っています。どうせ家事の中で洗濯は私の担当なのでさほど負担には感じませんし。

ここ数日でだんだんと暖かくなって衣替えの時期となりました。衣類は奥さんに任せるとして、布団類は重量の問題もあり私がやらなければなりません。そんな中、子供が就寝中に鼻血を出して布団を汚してしまいました。布団カバーは洗えばなんとでもなりますが、問題はシーツカバー。長男は「手触りがフワフワのもの」が大好きです。汗だくになりながらも毛布だけは手放さないくらい。今シーズンは毛布に加えて「フワフワして手触りがいい敷布」を使用していました。そのフワフワカバーにも鼻血が。ある程度はふき取りましたが、どうしても若干残ってしまいます。洗うにしても、普通に洗濯機に突っ込むとこのフワフワ感がなくなる予感が。実際、子供用の毛布は寝ゲロを始末した結果フワフワ感が半減した事があります。いろいろ検討した後、「柔軟剤を使ってみよう」という結論に達しました。

まずはホームセンターで品定め。いろいろ種類があるようですが、まず怪しげな英語表記の品は除外。次に、分量多目のものも「やっぱり合わなかった」場合に無駄になってしまうという事が考えられるので除外。残ったものはちょうど「お試し分量」サイズで販売されていたものです。無香料の物がなかったので私の独断で匂いの種類を選びました。翌日に実際に使用してみます。使用法に従い、洗濯、脱水と終わらせて手触りを確かめてみますと。む、これは。洗う前よりはフワフワ感が減少しているものの、何も考えずに水洗いするよりは手触りがよくなっています。奥さんにも触らせてみましたが、まあ許容範囲だそうで。洗濯機で洗ってきれいになって、それでこの手触りならば十分でしょう。この買い物は当たりのようです。いやー、柔軟剤って素晴らしい。

一つ成功するとついつい次に行ってしまうのは仕方のないことです。次に私の目に止まったのは炬燵代わりに使用されている毛布です。何年も使われているのにろくに洗濯されていない毛布。せっかくだから洗濯しましょう。同じ手順で洗濯、そして二回のすすぎを終わらせて柔軟剤投入、となるはずでした。

柔軟剤の使用法には「すすぎの水がきれいになったら柔軟剤を投入してください」とあります。今私の目の前にある洗濯機の中身は二度のすすぎが終わった水。二度もすすぎをしたのに真っ黒な水です。さすが数年分の汚れ。もう一度おまけにすすいでみましたが、それでも若干黒っぽい感じがします。「もう十分きれいになった。水が黒いのは照明が暗いせい」と言い聞かせて残りの手順に進みましたが、まあ十分きれいに、そしてフワフワになりました。いやしかし、あんな真っ黒な水を生み出すような毛布をずっと愛用していたわけで、それはつまり我々はそれだけの埃や汚れに全身を委ねていたわけでして。これからは洗濯はそれなりの頻度でちゃんとやろう、と決意するには十分でした。


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