始業のチャイムと同時に始まった朝礼が終わり、エンジンがかかるまでだらだらと過ごす時間。巡回サイトの更新をチェックし、新着メールや積み残した作業のチェックをする時間。午前中の早い時間帯はだいたいこんな感じです。やる事が山のように残ってるとか、入浴中や就寝前にいいプログラムのロジックが思い浮かんだなんて事が無い限り、ダラダラと暖機運転をしています。そんな時、私の机の右サイドには何らかの飲み物が。最近はミルクティーから始まる事が多くなっています。

以前は出社前に500mlのペットボトル入りのお茶を毎日購入していました。しかしながら、150円程度とは言え毎日積み重なるとこれが馬鹿になりません。なので、二年ほど前から夏場には水筒を持参し、そして冬場はマグカップを持参して無料提供のお茶を飲むようになりました。で、お茶ばっかりでは飽きるのでその日の一杯目はミルクティーに。勿論夏場はそんなくそ熱い物は飲みませんよ。冬場だけです。自分で飲み物を準備する人達の中ではコーヒーの割合が多いのですが、私はあまりコーヒーを好まないので。ミルクティーを飲むために、私の仕事場の机の引き出しにはティーパックとスティックシュガー、そしてミルクのポーションが常備されています。以前から胃薬やら風邪薬やら飴やらガムやら割り箸やらプラスチック製先割れスプーンやらUSB接続扇風機やら爪楊枝やら、「いつか使うかもしれないから」と何でもかんでも突っ込んでいたのですが、最近拍車がかかっているようです。勿論、輪ゴムも入ってます。全然使いません。

作業中にちょっと手が空くとチビチビと飲み物に口をつけているので一時間に一杯くらいのペースで消費しています。しかし、ミルクティーは私物であり、私物を消費するという事はそれなりに出費が発生するという事で、これは一日一杯のみとしています。何杯も飲むと糖分とかが気になりますし。で、二杯目以降はお茶を飲んでいます。こちらは無料提供ですのでいくら飲んでも出費はありません。朝から晩までこのお茶で過ごす事ができれば、全く問題はありません。「過ごす事ができれば」ですが。

無料提供のものにケチを付けるのも申し訳ないのですが、なんというかこう、あまり口に合わないと言いますか。ぶっちゃけて言えばすっげー安物なんですな。そりゃ、無料で給茶機に突っ込んで24時間いつでも飲めますな代物なので、それなりのお値段がする茶葉を使うわけにはいかないでしょう。しかしながら、三杯も四杯も飲むと口の中がキシキシして舌が舌苔で真っ白になるような飲み物なのです。ずっとそればかり飲んでいると健康を害するのではないかと思えてくるのです。昔から人一倍のどが渇く性質でして、そのせいもあって常に飲み物が近くにないと困るのです。でも、金を出さずに摂取できるのはあまり飲みたくないお茶だけ。どうしよう。どうすればいいか。

閃きました。「お湯を飲めばいい」と。変な物を混入された不味いお茶を飲むくらいならば、その前段階のお湯を飲めばいいではないか。給茶機には給湯の機能もあります。ミルクティーの作成時にはお湯が出るボタンを押すのですが、これで出てくるお湯をそのまま飲めばいいじゃないか。かくして、ミルクティーを一杯、その後午前中を中心にお茶を二、三杯、それ以降はお湯というローテーションが確立されました。

子供の頃、仕事に出て行く父の水筒にはお湯が入っている事がよくありました。当時は「なんでお茶じゃないんだろう」と思っていたのですが、まさか自分がわざわざお湯を飲むようになるとは。お湯を飲んでいると昔話によくあるような「お爺さんとお婆さんは、漬け菜噛み噛み、お湯を飲んで休みました」という一節が頭の中でループします。お爺さんもお婆さんも父も、仕方なくではなく好き好んでお湯を飲んでいたんだよ。きっと。私も気が付けば好き好んでお湯を飲むようになるのかもしれません。


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