今年の健康診断では人生初のバリウムを経験しました。「バリウムは、ゲップしたらいけない」という事は知っていましたが、どういう理屈でゲップが出るのかは知りませんでした。バリウムの液体が発泡性だと思ってたんですね。ところが実際に経験してみると、バリウムの前に発泡性の錠剤を飲まされて、それからバリウム投入。心構えができる前にゲップ体制へと移行してしまったわけでして、我慢する間もなく何度かゲップが出てしまいました。で、状況を把握しなんとかこらえようとしても、診察台がぐるぐる回ってあっちにころころこっちにころころ。重力とかその辺の作用で大きいのがげぷーと出てしまい、いや今のは不可効力だろとか思ってると「ああ、今ゲップしましたね。我慢してくださいね」という指摘が。分かっとるわい。我慢しとるわい。

それらの苦難を乗り越えてやってきた診察結果には、お久しぶりの脂肪肝、例年より高くなった尿酸値、そして新加入した慢性胃炎という錚々たる顔触れが。奥さんがこれを見て「最初から『慢性』ってどういう事」と言っていましたが、単にバリウム飲んだのが今年初めてだったからです。たぶん何年も前から患っていたんでしょうね。そういえば歯磨きのときとかガムを噛んでいるときとか、おえっとなる事がよくあります。胃が悪いからそうなるのか、それともそうなってるから胃が悪いのか、因果関係は分かりませんがまあとにかく胃にきているようです。

胃炎は長い付き合いになりそうなんでおいおい考えていくとして、それ以外の脂肪肝と尿酸をなんとかしましょう。数年前に脂肪肝を指摘された時は、丸一年アルコールを断つ事で翌年の健康診断のときには健康体と診断されました。肝臓はまた同じことをやればいいんでしょうが、今回は尿酸値対策もしなければいけません。脂肪肝と尿酸という事ですから、つまりは摂取カロリーに問題があると考えられます。暴飲暴食をできるような歳ではありませんが、消費カロリー量と摂取カロリー量が釣り合っていないと考えられるため、消費を増やすか摂取を減らすか、いずれかをやらないといけません。

何もしていないわけではありません。過去にはウォーキングをやっていた事もあります。いつの間にかやらなくなりましたが。足が痛くなるんよ。あと、実家からWiiFitを回収して使ってみたり。こちらは衝動的に一ヶ月くらい続けて、それから数ヶ月放置というサイクルとなっています。WiiFit、やるとなると夜間になるんですが、夜間のテレビ使用優先権は奥さんにあるのです。画面を半分ずつにして使わせてもらえる事はできるんですが、そうすると運動中はずっと奥さんと同じ番組を見ないといけません。多少興味のあるバラエティとかならまだいいんですが、ドラマだの映画だのとか見せられるのは苦痛です。なんで、奥さんが興味のある番組がない曜日、ないシーズンなんかじゃないと継続してプレイできません。不可効力なんですよ、うん。しかしながら、不可効力ではあるものの全く何もしないという訳にもいきません。つい先日よりゲームを使ったダイエットに取り組みだしました。とは言っても先述のWiiFitではありません。

先月、PSPを購入しました。プレイステーションポータブル。NintendoDS 同様携帯型ゲーム機と呼ばれる種類のゲーム機です。ちょっとした臨時収入があったもんで散財したんですが、ゲーム機本体とほぼ同時に「モンスターハンターポータブル 2G」というゲームも購入しました。ナウいヤングに流行の「モンハン」というゲームです。ジャンルとしてはアクションRPGに分類されるんでしょうが、キャラクターそのものはほとんど成長せずせいぜいが装備品がパワーアップするくらいで後はプレイヤーの腕次第というゲームです。どちらかと言うとアクション系統のゲームが下手くそな私にはあまり向いていないジャンルです。でもアクションRPGは大好物なんです。下手の横好きと言われようとも好きなんだから仕方ありません。

で、モンハン。ほぼアクションゲームです。忙しいんです。道中の雑魚敵と切りあってるときとか、山菜採集だの鉱石採掘だのやってるときはまだいいんですが、一度大型の敵とやりだすと大変です。相手の隙を見逃さずに切り込まないといけませんし、こちらが隙を見せると体当たりだの火の玉だのハサミでチョッキンだのと攻め込まれてしまいます。なんで、プレイ中は集中しなければいけません。例えお湯が沸いてもすぐには止められません。奥さんに呼ばれてもすぐには相手ができません。勿論、最中にお菓子をつまむ事なんてできません。指に油が付くと操作ミスを誘発し、それは死に直結します。それでなくとも画面から目をそらすと攻撃をくらってしまいます。

今まではもうちょっとゆっくりのんびりしたゲームをする事が多く、そのためちょっと合間にお菓子をつまんだり、そもそもお菓子を食べながらゲームをしたりといった具合でした。それが、最近ではゲーム中にお菓子なんて食べられません。そんな余裕はありません。ゲームに夢中になっていると、いつの間にか就寝時刻です。お菓子なんて食べる時間がありません。といった具合に、「間食を減らす」という基本的であり効果的でありながらも難易度が高い健康法を実践している事に気付きました。これはいい。ゲームに忙しければ間食なんて必要ないんです。よし、来年の健康診断までこれで頑張ろう。ではまず次のゲームを購入するための予算の申請を……えっ、駄目?WiiFitやれって?いや、WiiFitは確かに運動するんだけど、「いい汗かいたから一杯」とか「暑いからアイス」とかを誘発するんだよ。


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