中学生の頃、右ひざを怪我しました。当初は「ただの関節痛だろう」くらいに思っていたのですが、数日経っても痛みが引かない。おかしいと思って病院に行ってみると「右ひざ半月板損傷」と診断されました。当時私はサッカー部所属。平日は夕方五時から夜八時過ぎまで練習。週末は週末で朝から晩まで練習。そりゃ、怪我もするでしょう。部活だからみんな同じくらい練習しているはず、と思われるかもしれません。ところが、私と他の部員とで一つだけ違う点がありました。それは塾の通学の有無。私以外の殆どは塾などのおかげで毎日は練習に来ていませんでした。塾なんぞ行かずに馬鹿正直に毎日部活に通った結果、半年で半月板が壊れてしまいましたとさ。私が部活をやめた翌年くらいからサッカー部は週一くらいでお休みがあるようになったようですが、私には関係ない話です。

右ひざを痛めていた頃。正確には秋に発症し、初冬に悪化し、そして年末に精密検査をするくらいだったのですが、右ひざをかばって生活するうちに左ひざも痛めてしまいました。左ひざは病院に行かなければいけないようなものではありませんでした。しかし、片方をかばうとどうしてももう片方に負荷がかかってしまいます。右ひざが痛いから左に体重をかけると左ひざが痛くなるんで右に体重かけようとして痛くなる。どうしようもありませんでした。結局、右ひざの具合がよくなるまでは左ひざの具合もよくなる事はありませんでした。

時は流れて近年。膝の具合は相変わらずです。まあ、悪くはないんですが無理をすると痛む程度で。車を長時間運転したり変な体勢で過ごしたりすると嫌な痛み方をしてくれます。なお、かつての精密検査の結果は「半月板を取り除くほど悪くはないんでこのままにしておくけど、再度悪くなったら取る」となっていますので、未だに故障した半月板は残っています。やっぱ取っちゃうといろいろ影響があるらしいんですよ。

膝の方は騙しながら付き合い続けているのですが、また別のところに妙な物が。腹部の右側、へその右下くらいになるでしょうか。数年前よりここの中のほうに、「何か」がある感じがするのです。何があるとは分かりません。盲腸とか腫瘍とか、そういう命に関わるようなものではなさそうです。各種検査結果が物語っていますし、そもそもそんな大物ならば年単位で放っておいたら命に関わります。かと言って全く問題がないかというと、そうとも言えません。健康に害がなくとも「俺が不快だ」の一言で問題化します。

この腹部の何か。日中はそれほど目立ちません。最も気になるのは就寝時。横になると途端に存在を主張しだします。「ここにいるよー。なんかあるよー」って感じで。無視するには大きすぎる存在感です。で、この何か。右を向いて寝るとおとなしくなります。仰向けだと最も主張し、左向きでもまだ駄目です。最も下側に位置する右向きでようやくなんとか。という事で、数年間主に右向きで寝続けました。

その結果どうなるか。体重をがっしりかけられた右肩がえらい事になっています。私がプロ野球の投手だったら即日一軍抹消どころか進退を考えるレベル。たぶん炎症が凄い事になっています。そりゃそうだ。ずっと負荷がかかり続けてるんだから。肩こりの陰に隠れて気付きませんでした。

かつて右ひざをかばって左ひざが悪化したように、右腹をかばって右肩が悪化しました。これが回復するにはかつて右ひざを治療したのと同様に右腹を治療すればいいのでしょうが。問題は、右腹は「異常なし」である点。異常ないのに、いや実際には「何か」はあるんですが、治療する事はできません。んじゃどうすればいいんでしょうか。このままじゃ私の右肩はどうなっちゃうんでしょう。


トップ 一覧 前の雑文 次の雑文