さて、ようやく再インストールを終えた我が愛機。再インストール後のお約束といえば、環境の再構築です。幸い、私は使用ソフトウェアの一覧をまとめています。この中から必要なものを選び、さくさくインストール、設定をしておりました。

んで、こう、自分が使いやすいようにいろいろと調整をしようとするわけですよ。そうしたらですね。まず、WindowsUpdateが使えないんですよ。Windows98以降で追加されたこの機能は、各種修正ファイルなどをダウンロードしてくれる機能です。セキュリティに多少でも関心があれば、再インストール後はこの機能を使用していろいろとファイルをダウンロードしなければいけません。しかし。現在の私のマシンでは、その機能を使おうとすると「予期せぬエラーが発生しました」なんて出てくるんですね。これは困ったなぁ、どうしよう、と思いながら別の部分の調整を始めましたが、先程よりも大きな問題が。

なんかですね。こう、文字入力が必要な場面ってあるじゃないですか。ファイル名を変更したり、パスワードを入力したり。そんな部分に文字を入力しようとしてキーボードのキーを押すと、全部「異常終了」になっちゃうんですよ。はっはっは、まいったなぁ、って笑えませんがな。ファイルを消そうと思ってExplorer使用中にDeleteキーを押そうとしたら異常終了。カスタマイズしようとして文字を入力しようとしたら異常終了。何がなにやらもうさっぱり。仕方がないので時間を作って再度再インストールをせねばなりません。いやー、バックアップって大切ですね。しくしく。んで。時間を作って再インストールをしようとすると、今度はインストール作業の途中でマシンの反応がなくなっちゃうんですよ。キーボードを叩いても駄目。マウスを動かしても駄目。本体に対して斜め45度のチョップをかましても駄目。仕方がないんで電源を落として再起動する事にしました。すると。私のマシンのマザーボードは、ハードの異常があると声で知らせてくれる奴なんですが、その声が聞こえてくるんです。
「メモリー、あかんがな」という声が。
いやいや、冗談ですよね、ははは、と乾いた笑いを浮かべながら再度電源入れ直し。
「メモリー、あかんがな。メモリー、あかんがな。メモリー……」
不幸は積み重なるようです。

学生時代に初めてメモリ増設作業を行った当時の相場は、だいたい1MBあたり1万円でした。今から考えると冗談みたいなお値段です。んで、しばらくしてから8MBのメモリを4万円程で購入した記憶があります。「おお、相場の半額ほどだ。これは買わねば」とか言って。それを考えると256MBで4000円という値段は非常にお得なのですが、月末にその臨時支出はなかなかつらいものがありました。

しかし、買わなければ再々インストール以前にPCが起動しない。しかも、やや古い品でないと使用できないため、ここで買っておかないと二度と手に入らないかもしれない。そんなこんなでやむなくご購入。痛い臨時支出でしたが、背に腹は変えられません。

で、自宅に帰って再々インストール作業。ハードディスクのフォーマットを行い、OSを入れ、ドライバを入れ、そして必要なソフトを入れる作業に。前回はこのへんでおかしくなったんだ。今度は注意しよう、そう思いながら作業を行っていました。が。やっぱり異常が。あるソフトを入れるとまたキーボードの具合がおかしくなる。うーむ、このソフトか、仕方ない、と思ってアンインストールしてもまだおかしい。

うーん、うーん、うーん。ひょっとして、さっきまで動いてたこのソフトが悪いのではないだろうか。でもなぁ、これ、ちゃんと動いてるし。仕事用のマシンでは使えてるし。使えないと不便だしなぁ。しかし、他に怪しいものもないしなぁ。困ったなぁ。とりあえず、試しにこいつを外してみよう。そう思ってアンインストール。それが大当たり。

するってーと、あれですか。この再々インストール作業ってのはまったくの無駄足だったんですか。メモリを破壊し、財布に寒風を吹かせ、そこまでして出てきた結論は「無駄」ですか。ぐすん。


トップ 一覧 前の雑文 次の雑文