「自分と同年代であれば通じるもの」というものがあります。私の、というか私と同年代の場合、幼少時に一代ムーブメントを築いていたミニ四駆とビックリマンチョコ等があります。同年代の方であればミニ四駆を弄った経験があるはずです。あ、さすがに同性限定でしょうかね。女性の方にもいないことはないでしょうが、かなり少数派ではないかと思います。当然私もやってました。空気抵抗がどうの、重心がどうのと、今思うとあれはちょっとした物理学の勉強だったのではないだろうかというような事を考えていました。ねえ、やってましたよね。低重心とか、モーターの慣らしとか。

で、私の記憶の中に眠っていまた当時の知識の残骸より、いくつか思い出してみましょう。
「シャーシは穴を開けて軽量化。でもあまり開けすぎると強度が不足するためほどほどにしておく」
「モーターはきちんと慣らし運転をしておく。使い古しの乾電池を使ってしばらく放置しておく」
「摩擦を軽減するためにきちんとグリスを塗る」
「モーターを空冷するためにボディに穴をあける。モーター周辺のパーツも熱を逃がすために穴を開ける」
「軽量化しすぎると実際に走らせたときにコースアウトしやすくなるので、重りをくっつけてバランスをとる。具体的には、重心が前にくるようにする。また、可能な限り低くする」
「コーナーではワンウェイホイールを使っていると曲がりやすくなる。何故曲がりやすくなるかは永遠の謎」
無意味に羅列してみました。私は小学生の頃にこんな事を考えていたのですか。実際は、この他にも「公式な大会では重量○○グラム以上でないと参加できない」とかのルールまで覚えてたんですが。さすがに今となっては数値はうろ覚えです。90グラムくらいじゃなかったかな。

今となっては限りなく無駄な知識です。しかし、同じようなことをやっていた人間にとっては、こういう無駄な知識で物凄く盛り上がる事が出来ます。例えば酒を飲んでいるとき。って、また酒か。また酒です。で、仲間内で酒を飲んで、ほどよく酔っ払って、「懐かしいあの遊び」なんて話になったとします。そうなると、前述の無駄な知識の出番です。あのパーツはどうだっただの、俺のはどんなだっただの、おお、お前もか、俺もなんだよだの。話が盛り上がりすぎて翌日皆でミニ4駆を買いに行ったりもしますが、それもまた一興。いや、学生時代に本当に勢いだけで買いに行った事もあったんで。あの時は酒の勢いを借りたというわけでもなかったのですが。

「懐かしいあの遊び」で私達が喋り出すと、どうしてもゲームの話を避ける事が出来ません。小学生から中学生くらいの多感な時期に出会ったあのゲーム、そんな話でまた盛り上がったりします。そんな時に誰かの携帯がほんの1秒だけ着メロを鳴らします。電話の持ち主が瞬時に気付いて対応したようです。しかし、私の耳はごまかされませんでした。
(あ、この音楽、聴き覚えがあるぞ)
その音楽は本当に1秒程度しか流れませんでした。文字にすると「チャララ」程度です。よくわからん表現ですが。んで、1人イントロクイズ会場と化している私の頭の中は、懸命に該当曲を思い出そうとします。しばらく考えた後に、電話の持ち主に尋ねました。
「その着メロは、ゲームボーイのSaGa2のラスボス第3形態の音楽じゃないか?」
「……何故分かった……」
感心されました。そりゃねぇ、何度も聴いた曲ですし。それにしても何故にそこまで細かく覚えているんだ、俺は。最近は昨日の夕飯のメニューも忘れてたりするのに。


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