学生の頃のふとしたきっかけで雑文読みとなった私ですが、その頃はまさか自分が書き手になろうとは思いもしませんでした。それがクリスマス雑文祭への参加を機に自らの雑文サイトを立ち上げ、半年もしないうちに独自ドメイン+レンタルサーバという、「お前の文章にはそんなに金をかける価値があるのか」」と聞かれそうな状態になってしまいました。そりゃ、確かに月々のサーバ料金は私の懐に着実に打撃を与えていますが、私としてはそれ以上の喜びを得ているつもりです。独自ドメインを手に入れていることでメールアドレスは事実上無限に使用できますし、レンタルサーバが使えることで趣味のプログラムを身内に提供する事も出来ます。

さて、私が使用しているサーバ。こちらは現在のプランで月々約3000円のお値段となっております。……年間4万近いのかよ……計算しなきゃよかった。いや、「もっと安い会社はあるだろう」という意見もあるとは思いますが、私の求める条件を満たしてくれる業者がなかなかいなくて。ちなみに、私の求める条件とは

この2点だけでした。独自ドメイン運用くらいなら大抵の業者があてはまりますが、さらにJavaの使用が可能、という条件をくっつけると選択肢は一気に少なくなります。結局、殆ど選択肢がなくなった状態で現在の業者を選びました。いや、別に業者に不満があるわけではありません。快適ですし。

何故、「Javaの使用」という条件を付け加えたのか。過去にもネタにしてきましたが、私の職業がプログラマーである事、そして仕事の中でjava言語を多用していたため、「わざわざCGI、Perlの勉強をし直すよりは、自分の知識をそのまま使いたいなぁ」という怠惰な理由があったためです。そんなわけで、現在このサイトで稼動しているアクセスカウンターと掲示板、そして身内専用掲示板に設置してあるアップローダは私がJavaを用いて作ってみました。えっへん。いや、事の経緯をご存知の方は

等々、ボロボロだった事をご覧になっているかと思いますが、その辺は水に流してください。ざばー。

移転からしばらくすると掲示板だけでなく、サイトそのものの構成に関しても手を加えたくなってきました。更新の際にちょっとでも楽をしたい、その一心で「za.jsp」というファイルを作りました。そう、現在あなたがご覧になっているこの文章。これも「za.jsp」を経由して表示されています。この文章だけでなく、このサイト内に存在するそれ以外の文章全てが「za.jsp」経由となっています。該当しないのは掲示板とトップ、そして雑文一覧のページのみ。もっとも、雑文一覧は、あれはあれで自動更新状態となっているので、更新の際に書き換えたりするのはトップページくらいになってしまいました。以前だったら雑文用のファイルを書き上げ、一覧を更新し、そしてトップも書き換え、という手順が必要だったのに、一部の手順が省略できるようになったのです。あ、そこの方。「手順一つ分くらいしか省略されて無いぞ」というもっともなツッコミを入れないで下さい。これでも楽になってるんです。

さて、「雑文支援スクリプト『araya-system』」というものがあります。雑文書きにとってはサイトの更新が楽になるという魔法の一品です。雑文書きの端くれとしては興味があるところです。特に、「楽ができる」という部分には非常に惹かれます。そんなわけで、レッツダウンロード。ぽちっとな。
……
……
むぅ。
予想していた事ですが、Perlの嗜みがない私にとっては、ソースコードを見たところでちんぷんかんぷんです。しかし。サンプルなんかを見てるとかなり楽できそうです。よし、ここは一つ楽をするためにaraya-systemを導入してみよう。何?うちのサーバではCGIが使えないだと?ならば移転だ。CGIが使える場所を……

この辺りで正気に戻りました。何故、楽をするためにそこまで努力しなければいけないのか、と。さらに、araya-systemをフル活用するためにはPerlの知識が多少なりとも必要になってきます。いや、普通に使用する限りはそんな知識は必要ないんでしょうけど、どうせやるならいろいろと弄ってみたいし。で、「楽をするために勉強しなおすのか?」という根本的な疑問が頭の中に。そうだよなぁ。「CGIが使える業者」であれば、もっとお安い値段でいろんな業者があるわけだし、そもそも再度移転する事になると今まで作ってきた掲示板なんかも破棄しなけりゃいけないし。というか、そもそも「Perlの勉強が面倒だからJavaを使う」はずだったわけですし。そんなわけで、araya-system導入は見送り。楽をできるのは魅力的ですが、そのために更なる努力が、そしてさらなる出費が必要ではさすがに割に合いません。いやはや。危ないところでした。まさしく本末転倒。


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