どうでもいい茶飲み話が暴走して、途方もないところまで行っちゃうことがあります。

皇太子の結婚話が持ち上がった頃ですからかなり昔の話です。現皇太子妃である小和田雅子さんが皇太子妃候補となったことに関連するニュースがテレビで流れてました。
「ご自宅の周りは多数の報道陣で埋め尽くされています」とか、「地元の商店街ではこの度のご結婚を祝して特別商品を売り出しています」なんてニュースがあってたと思います。結構うろ覚えです。
さて、いつもだったら「ああ、結婚饅頭とか作ってるんだろうね」という話で終わるのですが、こんなニュースもありました。
「地元では『雅子道路』を作って祝福しています」繰り返しますが、記憶はあやふやです。正式名称は違うとか、その話はなくなったとかあるかもしれませんが、そのへんは勘弁してください。

さて、この『雅子道路』。私の心にクリーンヒットしました。「皇太子妃になると名前がついた道路ができるのか」と。
この辺から暴走してきます。
「じゃあ、俺の妹がうっかり皇室に嫁いじゃったら、家の前は『cloud妹通り』になるのだろうか」
普通はそんな事は考えつかないものでしょうが、半ば暴走気味の考えはその場にいた家族に受け入れられてしまいました。
「ああ、そうなると砂利道じゃかっこ悪いからちゃんと舗装されるんだろうな」
「近所の饅頭屋は『cloud妹饅頭』を作って」
「友達は『御学友』とか言われて『成績優秀で云々』とかインタビューに答えたり」

暴走は止まりません。
「ちゃんと御家族も紹介されたりするんじゃないか」
「ああ、服を買っておかないと」
「俺は『お兄様』とか呼ばれるのか。言葉遣いとかちゃんとしとかないと」
「高そうな犬とか飼ってたほうがいいんじゃないかな」
「やたらと長い名前で、ふさふさの毛の犬がいいな」

その場の茶飲み話で終わるようなこの話ですが、後日母が主婦の井戸端会議でこの話をしたところ、なかなかウケがよかったと話してました。ウケと言うか、皆さんあきれてたと思うのですが。というか、世が世なら不敬罪でとっつかまるぞ。


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